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山崎まさよし チャリティーライブ in防府 [山崎まさよし]

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 今年7月21日の豪雨災害で大きな被害を受けた防府市の人たちを支援しようと、山崎まさよしが防府市公会堂で行ったチャリティーライヴに参加してきた。
 まさやんは10月1日付けの中国新聞に「今,自分に何ができるかと考えても,なかなか答えが出るものじゃないけど,僕ができることをやらなくちゃいけないと思いました。少しでも皆さんの明日につながる事を祈ります」と今回のライヴについてコメントしている。

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 今回は車で広島から防府へと向かった。防府に近づくとカーナビの画面に,工事中のマークが数多く現れる。きっと豪雨で被害を受けた場所なのだろう。
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 防府市公会堂はすぐに見つかった。隣接する駐車場に車を停め,開場の時間まで,付近を散策する。途中雷雨に見舞われたが,移転した「タマシゲ楽器」や防府出身の俳人・山頭火ゆかりの場所などを見て回ることができた。
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 開場の時間が近づくと,公会堂付近には続々と人が集まってきた。家族連れや,お年寄りの方が結構多いのが目に付く。今回うちは奥さんが仕事の都合でどうしても参加することが出来ず,初めて私一人での参加である。
 入口から4列になって開場を待つ。TVカメラも来ているようだし,FM放送のアナウンサーがインタビューしているし,やっぱりいつものコンサートとは様子が違っている。
 午後6時に開場し,頻繁に焚かれるカメラのフラッシュの中,会場入り。グッズ売り場では「Walkin' in my shoes」や「Cover Hall」ツアーのグッズが売られている。これらの収益金も防府市に寄贈されるのだそうだ。私は「がんばろう!防府」とかかれた防府市商工会議所青年部作成の災害義援金ステッカーを購入した。
 会場に入ると,ステージ上に置かれた2本のギターとエレクトリック・ピアノが否が応でも目に入る。ドラムセットも,ベースアンプもない。「ということは,OKSじゃないか!やった!」と心の中で叫び声をあげる。
 今回の座席は前から2列目なので,ステージまで歩いていって,機材を凝視。ギターはいつものGibson Southern JumboとL-0の2本。L-0にはピックアップが取り付けられているらしく,配線がボディー下部に見えている。
 わくわくしながら,開演するのを待つ。弾き語りということになると,本当に久しぶりだ。2005年の「OKST」以来かな,などと考えているうちに場内が暗転し,会場は大きな拍手に包まれる。
 程なく,ステージ上手から人影が現れ,エレピのところに腰をおろした。あまりに唐突な登場だったので最初は「ローディーの楽器の調整?」「まさやんじゃないよね」「最初はエレピじゃないだろう」などと思ったが,あの姿はどう見てもやっぱりまさやんだ! 気づいた観客から,大きな歓声と拍手。1曲目はエレピでの「アトリエ」だ。スポットに照らされると、グレーのポロシャツ姿のまさやん。なんだかすごく若く見える。静かなライヴのスタート。声の調子も良さそうだ。
 この位置からだと,本当にまさやんが大きく,はっきりクッキリと見える。ハイビジョン映像を見ているよう。奥さんがここにいたら喜ぶだろうな,と思う。2曲目に入る前に,エレピから離れ,ギターのところへ。一瞬サザンジャンボに手をのばすが,L-0の方を手にし,イスに腰掛ける。サンプラーを操作しながら,短いフレーズを弾き,そのフレーズをループさせる。そこにストロークを重ね,2曲目の「レイトショウへようこそ」がスタート。OKSではおなじみのこれら一連の流れが,懐かしくも嬉しい。
 「ども,山崎まさよしです。今回は凱旋といいますか…。災害のことはテレビのニュースで見て知ったんですけど、住んでいた宇田が被災していて、こりゃ、エライことになったと思って…。あそこ通れへんやん、山口どうやって帰ろう…って思ったりして…。早く復興が進むことを祈っています。」
 「いつもなら後ろにボーズが二人いるんですが、今回は一人ということで。弾き語りでの長いライヴは、ほんと久しぶりなので、ちょっと緊張しています」
 3曲目には、ちょっと速いテンポで「Greeting Melody」を演奏。続いて、「銀幕にこんがらがって」。あまりにレアな選曲で、初めは何の曲か思い出せなかったが、曲が終わってから、まさやん自ら「最初の曲は…」と、ここまでの曲紹介をしてくれたので思い出せた。
 今回MCがいつもより多かったが、防府時代のエピソードが多くて、なかなか面白かった。
 「遠足って、今でも大平山に登っているんですか?(反応なくゆっくり後ろにのけぞる)今見ると、遠いよね。スタッフと見上げたんだけど、「あそこに登ってたんすか!」って、びっくりされて、…あそこ頂上にアスレチックがあるんだけど、「もう、騙されへんわ!」ってね。」
「富海では、3キロも泳がされた。疲れてきたら、船から先生がカンロ飴を投げてくれるんだけど、こっちは平泳ぎしながら、片手で飴を受け取って、しかも息継ぎしながら、飴なめて…っていう大変な状態だった。」
 そんな風に語りながら、ハーフムーン型タンバリンを手にし、奏でたリズムをループさせて、「最後の海」へ。スイミングキャップをかぶって、手足をばたつかせながら泳ぐ山崎少年の姿が目に浮かぶ。曲が終わると、「これ、富海がモチーフになっとる」とまさやん。広島では「尾道だ」と言っていたことは黙っておこう。
 ギターのフレットにカポをはめ、チューニングをしていると、「まさやーん」とか、「おかえりー」とか声をかけられるものだから、「チューニングでけへんやん!」と一言。曲は「未完成」で、これもちょっとテンポ速め。だが、ハープがすごく歌っていて、聞き惚れてしまう。
 続く、「サマエルの記憶」の後、再びエレピの方に移動しMCタイム。
 「昨日、防府天満宮の方に歩いていったんですが、誰にも気づかれない。地元に馴染んでいるというか、オーラ消してるからね。地元の中学生に「佐波中?」って聞いたりして、「誰?このおっちゃん」みたいな目で見られたり、まぁ、違う反応されても困るんだけど。天満宮あたりで、同世代くらいの人にやっと気づかれて、「何か持ってきますからサインしてください!」っていわれて、しばらく待っていたら帰ってきて、「すいません、書くものないんですけど、サインしてください」…って、どうすんねん! …駅前もずいぶん変わりましたね。SATYとかできてて、あそこ昔ニチイだったんですよ、知ってます?」
 地元ネタで大いに笑わせた後、静かにはじめられたのは、防府の事を思いながら作ったという「ツバメ」。思いを込めた熱唱ってわけではなく、むしろ感情移入せずにさらりと歌っている感じなのだが、逆にそれがぐっときてしまう。最近、年をとったからかすぐに涙が出そうになってくるのだが、やっぱりやられた。続くナンバーが「8月のクリスマス」とくればなおさらだろう。
 エレピを離れるとき、「う~、ホテルのかみそりが一枚刃だったんで、まだひりひりする。」なんて言いながら、再びギターのところへ。「立ちますよー」とか言いながら、マイクスタンドを少し高い位置にセットし、サザンジャンボを手にいよいよスタンディングスタイル。セサミンとか健康食品(?)の話とか、通販の掃除機の音が大きい事をきちんと視聴者に伝えるべきだという話などをした後、イスを後ろに移動させようとすると、座るところが取れてしまったりして、自ら大ウケ。
 「この前まで四国にいたんですけど、そこでCOILのさださんと、「さだまさよし」ってユニットを作りまして…。せっかくですからその「さだまさよし」のテーマを。」
 と言ってはじめられたのは、さだまさしさんの「関白宣言」…の替え歌。「おれは移籍はしない 多分しないと思う しないんじゃないかな ま、ちょっと覚悟はしておけ」で、大笑い。「ラララ」で大いに盛り上がった後、間髪いれずに「月明かりに照らされて」がスタート。座っていた観客も一斉に立ち上がる。このあたりはうまいなぁと思う。
 続いて、月つながりで「十六夜」。ギターのネックを少し立て気味にし、テンポも速め。この曲は低音弦による印象的なリフをもった曲だが、ほとんどストロークで演奏されていた。
 続くナンバーは「セロリ」。このとき気づいたのだが、これって両手を左右に振るんじゃなく、右手だけなんだ? 最前列にいたベテランのファンらしき女性がそうしていたんだけど、あーそういえばそうなのかもしれない。昔は私もそうだったような気がしてきた。
 「ヤサ男の夢」が聞こえてくると、なんだかファンになったばかりの頃のライヴのことが思い出される。「次に、「昼休み」をはさんで、最後は「根無し草」だったらいいなー」なんて思っていると、本当にそのとおりになった。「根無し草ラプソディー」こそ、まさやんそのもの。まさやんの魅力がたっぷり詰まった曲だと思うのだが、どうだろう? 曲の途中で突然、Ramblin' Boyと防府出身の放浪の俳人・山頭火が重なる。まぁ、これについてはまたいつか改めて書こう。
 ここらの流れだけで、私は大満足だった。まさやんの弾き語りで、これが聞きたかったのだ。だが、ライヴはこれで終わりではなかった。
 「今日は事務所の人間も何人か来ているんですが、私、おそらく事務所の中で一番いろいろなことをしてきたんじゃないかと思うんですよ。気がつくと映画に出てたりとか、ドラマに出てたりとか…。ドラマのときはスペシャルとかで、クイズ番組に出て、「たぁ~」とか言って、早押ししてたりとか、何やっとんじゃオレは?って。同じ年にアルバム2枚とか、3~4枚シングル出したりとか。ジャニーズ並でしょ、これって!」
 「遊園地とかでライヴもしましたね。後楽園ゆうえんちとか…。暗い曲じゃだめだって、アップテンポな曲をやるんだけど、誰も立ち止まらない。隣のジェットコースターの音の方が大きくて、女の人の「キャー」とか言う声の方がね。やっと立ち止まったと思ったら一人だけ、しかもノリがすごくって、曲が終わると「キミ、サイコーダネ」って、外人さんだった。珍しくたくさん人が立ち止まってるって思ったら、みんな日系ブラジル人の人たちだったりとかね。」
 掛け声がすごくって、曲を始めるタイミングがつかめないまさやん。何度か最初のハーモニクスをやりなおして、やっと始めることができた「僕と不良と校庭で」。おおー何か2003年ごろの「OKST」みたいだ。
 そしてラストは静かな、祈りのような「全部、君だった。」 暗いステージ上で,最低限のスポットだけを浴びるシルエットのまさやんの表情はよくわからない。くり返されるメロディーが会場に切なく響く。
 最後の一音が消え,まさやんも歩いてステージの袖へ。大きな拍手がおこり,「ありがとー」の声が飛ぶ。長い拍手は少しずつテンポを上げ,会場全体を包み込む。

 ワーッという歓声の中,短いインターバルでステージに戻ってきたまさやん。静かに,今回のチャリティーライヴについて語り始める。
 「音楽で環境とか世界を変えられるなんて思ってないんです。でも,今回,地元でこういう災害があって,何か自分に出来ることがないかって考えたんですけど,自分にできるのは,こんな風に汗をかいて歌っているところを見てもらうだけかな…と。それで,元気を出してもらえたりとか,普段の生活を忘れさせてあげたりとか出来たらいいなと思っています。」
 そう,いつもまさやんのライヴで,自分は元気をもらっている。今日だって,また明日からがんばっていける力をたっぷり貰うことができた。防府で被害にあわれた方たちも,今日のまさやんのライヴを観て,一時でもしんどさを忘れることができたり,元気をもらうことができたなら…と思う。
 曲は「晴男」である。アコギのヴァージョンは,なんだかリズムがオリジナルと違うので,最初は何の曲だかわからなかった。歌が始まってもなんだか変な感じ。「防府で育ったのに外郎はちょっと苦手~」には大爆笑。中間部の「Let's make everybody get together」で,やっといつもの感じに戻り,「ラ~ラ,ラ~ラ,ラ~ラ,ラララ」は大いに盛り上がった。
 そして,最後の最後は,「ア・リ・ガ・ト」。
 「もう春は実はすぐそこまで来てしまっているんだよ」という歌詞は,防府への温かいエールのように感じられたし,「重ね重ね本当にありがとう 今までこんなに大事にしてくれて」という歌声は,防府への感謝の言葉のように感じられた。
 演奏を終え,ガッツポーズを決めて,バックステージに消えてゆくまさやん。
 本当にあたたかい,とってもよいライヴだった。何年か経っても「あのライヴがよかった」と思い出に残るライヴになりそうだ。
 
 SET LIST
01.アトリエ
02.レイトショウへようこそ
03.Greeting Melody
04.銀幕にこんがらがって
05.最後の海
06.未完成
07.サマエルの記憶
08.ツバメ
09.8月のクリスマス
10.さだまさよしのテーマ(関白宣言)
11.月明かりに照らされて
12.十六夜
13.セロリ
14.ヤサ男の夢~昼休み
15.根無し草ラプソディー
16.僕と不良と校庭で
17.全部,君だった。
Encore
18.晴男
19.ア・リ・ガ・ト

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2009年10月14日(水)
18:00開場 18:30開演
全席指定 3500円
防府市公会堂 2列 33番


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コメント 8

hiro

詳しいレポ、嬉しいです。
防府、まさかOKSTだとは!
Jiriさん、しかも 2列目!
ここ最近は 全部マキゲだったのでレアですね。
選曲も う~んと うなりたくなるような曲。

MCも地元ネタ満載で 始めて見た地元の方も嬉しかったでしょうね。
そう彼の音楽は 元気になれるんですよね!
私は まさやんの曲を聴くと なにかスイッチが切り替わってます。
防府の地元の方にも 何か伝わったLIVEになったのでは ないでしょうか。

by hiro (2009-10-20 17:15) 

usa-ko

こんばんわ。
私も参加しました。詳しいレポに
蘇ります。ありがとうございます。
素敵なひと時でした。
翌日、天満宮 いきました>^_^<
by usa-ko (2009-10-20 20:58) 

jiri

ひとりまさやんに飢えていたので、ほんと嬉しいライヴでした。マキゲはマキゲでいいんだけど、OKSは「まさやんの基本」ですものね。
hiroさんの三次のレポを読んでいて思い出しましたが、掃除機のこと、防府でも言ってました。掃除機の通販で、TVでは音の事までわからないけど、あれ、使うとものすごい音がするんだっていう話。…そういう話じゃありませんでしたか?
by jiri (2009-10-20 21:15) 

jiri

usa-koさん、レポートは、あの日の事を、いつでも思い出せるように…と書いているようなものなのです。思い出すと、また、あの時にもらった元気がよみがえってくるんですよね。
噂によるとライヴの翌日、タマシゲ楽器にまさやん登場したらしいですね。行っていれば会えたかも!
by jiri (2009-10-20 21:23) 

りえ

初めてコメントさせていただきます。

私も防府ライブに参加しました。
本当に素敵な時間でした!!
年齢層が幅広かったこと、
周りの方がみーんな笑顔だったことが
すごく印象に残っています。
防府の隣の市に住んでいることもあり、
自分が出来ることはなんだろう・・・
と、改めて考えるきっかけをもらったライブでした☆
by りえ (2009-10-22 20:04) 

takachin

はじめまして。

「さだまさよし」が気になり検索してたどり着きました。
とても詳しいレポで、まさやんがMCで喋っている姿が眼に浮かぶようでした。
もう20年以上も前に、さだまさしさんもご自分のふるさと、長崎の大水害の時に、チャリティーコンサートをされてたんですよ。
まさやんも同じ気持ちでされたんだと思います。
心が温かくなりますよね。
ありがとうございました。
by takachin (2009-10-23 11:32) 

jiri

りえさん、コメントありがとうございます!
あったかくて、本当に素敵なライヴだったと思います。私の後ろでも、おばあちゃんが立ちあがってまさやんに声援をおくってました。
私は「がんばろう!防府」のステッカーの画像を取り込んで、仕事場のパソコンの壁紙にしようと思っています。
by jiri (2009-10-23 21:23) 

jiri

takachinさん、コメントありがとうございます!
「さだまさよし」は、前の週のライヴで、まさやん本人が「ブログには書くなよ」って言っていたらしくって、この記事をアップした後、「あっ!」と思いましたが、きっともう時効ですよね。
さだまさしさんもチャリティーコンサートを開いておられたんですね。私は広島ですが、「広島から」コンサートなど、さださんのブレない姿には、前を走ってくれている尊敬できるランナーという印象をもっています。
by jiri (2009-10-23 21:36) 

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