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山崎まさよし ONE KNIGHT STAND TOUR 2010-2011 広島ALSOKホール12.08 [山崎まさよし]


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 128日、奇しくもジョン・レノン30回忌の日に行われた山崎まさよしの広島公演。ツアースケジュールが発表された時、私が真っ先に思ったのもその事だった。
 ちょっとだけあの日のことを記しておくと、私があのニュースを耳にしたのは自宅の部屋のラジオ。すぐさま熱狂的なビートルズファンだった友人に電話をした。彼はまだこのニュースを知らなかったらしく、受話器の向こうでしばらく絶句していた。あの日の夜はどうしようもなく悲しくて、ビートルズのレコードを繰り返し聞いた。高校1年の冬だった。
 まさやんは2002年の「ジョン・レノン スーパーライブ」に出演しており、先日のGREETING MELODIESでもジョンの没後30年・生誕70年に触れ、「
ジョンが亡くなったのは9歳の時。ニュースを聞いた近所の人たちが騒いでいたのを覚えている」なんて話していた。
 さて、ONE KNIGHT STAND TOUR 2010-2011」広島公演。今回の会場は広島ALSOKホール。その昔、広島郵便貯金会館と呼ばれ、メルパルクホール広島、広島郵便貯金ホールと呼び名が変わった。そして広島県立文化芸術ホールになって設定されたネーミングライツによって現在の呼び名になった会場である。メルパルクと呼ばれていた時代にあったコンテストでは、アマチュア時代のまさやんも演奏したことがあるそうだ。

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 会場に入るとステージ上には、かなりたくさんの機材が置かれている。アンプにエレクトリックピアノ、窓を模したようなステージセットが四つ置かれ、PAシステムは中央に吊り下げられたものとステージの左右に設置されている。ギターは全部で3本。ステージでのパートナーであるいつものGibson Southern Jumboに、白いボディに黒のピックガードのストラトキャスター、そしてもう一本のアコギはなんだろうMartinだろうか?
 なんとなく前の方の座席に座る人たちに、両親とその子どもという3人組が多いように思える。しかもその子どもも高校生から小学生と、けっこう年齢的に幅が広い。
 
午後630ぴったりにアナウンスがあり、開演が告げられる。足早に自分の席に向かう人たち。少しずつ客電が落とされていき、SEの音量が大きくなっていく。
 暗くなったステージ上に、舞台の下手から人影が現れステージの中央へと歩いていく。まさやんだ。大きな歓声が上がる。早くも「がんばれー」の声援が飛び、苦笑いしている様子が見て取れる。
 Southern Jumboを手にしたまさやんはおもむろにフレット上に指を滑らせる。いつもの指グセ的フレーズを弾きながら、ハープホルダーをセットし、ペットボトルの水を口に含んで聞き慣れたコードを静かに鳴らし始める。
 オープニングナンバーは10周年のO.K.S.T 2005でも1曲目に演奏した「月明かりに照らされて」。広島のお客さんは座席に座ったまま山崎まさよしを迎えた。固唾をのんで、2009年のSOUND MARINA以来、14か月ぶりのまさやんのプレイを凝視しているという感じだ。
 少々オーバーなアクションで曲のエンディングを決めると大きな歓声が上がる。まさやんは笑みを浮かべながらフットスイッチを操作し、あらかじめサンプリングしておいたリズムをスタート。手拍子が起こり、前の方から少しずつお客さんが立ち上がり始める。そんな様子をあおるかのように高速でのイントロのコードカッティング。アップテンポな2曲目は「ドミノ」だ。1曲目で静かだった客席が嘘のように大きく盛り上がる。
 
続いてパンディエロの音をサンプリングし、ループさせながら作りだしたリズムにギターカッティングを加え、CDよりも若干ゆったりとしたテンポで「♪あぁ~」と「シングルマン」がスタート。ライブでもおなじみのこのリズムパターン、まさやんによると「セカンドライン」っていうのだそうだ。
 「海老蔵の会見みましたか?今日はこの話題でもちきりでした」。
 広島ライブの第一声は、昨日の市川海老蔵の会見の話題から。
「謝罪の時の頭を下げるあの角度。深々と。さすがに公の立場の人はちゃんとできる(笑)。おれはそうじゃないからできない。」なんて言って笑わせる。
 「15周年の来年3月まで続くツアーなんですが、終わるころには16周年目に入っているという…(笑)。ファンの皆さんも私と同じように年をとっていき(笑)、最近は年配の方々も、子どもさんもおられて、コンサートというよりもシンポジウムのような雰囲気になっております(笑)。…不思議な空気感でしょ。最後までこういった感じです」。
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 曲はニューアルバム「HOBO’s MUSIC」から「ぼくのオンリーワン」「ルナちっく」と続く。「ルナちっく」では、「ぶんちゃかぶかぶか(?)」なんていうまさやんの声をサンプリングしてスタート。また、エンディングの「チュルルチュチュチュ…」のところでは、サンプラーを使って声を少しずつはハモらせていくという技を披露。
 
「今回のツアーはONE KNIGHT STANDって言いまして、6年ぶりに一人でまわっております。コストパフォーマンスとか言われますが、ずっとギターの弾き語りってわけじゃなく、機材にもお金をかけていまして」。なんて話しながら、どこからかゴソゴソとカンペを取り出す。
 「最近は機材が進歩していまして、こんなこともできるんです」。と言って、マイクに向かって何やら不思議な言葉をつぶやき、サンプラーを逆再生。
 「ヤマザキマサヨシデス」

 「ん~広島ぁ~盛り上がってるか~い!」。こっちは、
何度かトライするも、「ん~」が最初についてしまうので、受けまくるまさやん。
 「ん~広島ぁ~盛り上がってるか~い!」
 
「ん~広島ぁ~盛り上がってるか~い!」
 爆笑の中、まさやんはエレピの方に移動し、軽快なイントロの「Let’s form a R&R band」をスタート。おお~この曲、エレピでやるんだ!ビリー・ジョエルみたいでカッコイイじゃないか!
 続いて同じくピアノで、ゆったりとしたテンポの「週末には食事をしよう」。しかもブルースハープを奏でながらの演奏。渋すぎる。なんだか曲も大人になったっていう感じだ。

 エレクトリックピアノのもとを離れたまさやんは、中央にストゥールをセットし、立てかけられたギターからストラトタイプのギターを手にし、腰を下ろして足を組む。ストラトはシングルコイルのピックアップだからアンプからのノイズが少々あるが、まさやんがメロディーを爪弾き始めるとほとんど気にならなくなる。それどころか、その曲が「ツバメ」だとわかるとちょっとした驚きとともに、期待が大きくなる。
 エレキによる「ツバメ」。うん、この和音の所で若干歪んだ音となるギターがいい感じだ。同じスタイルで演奏された続く「全部、君だった。」では、まさやんの歌が始まった途端、背筋にブルっとくるものがあった。まったく、エレキの音が切なすぎるぞ。序盤は少し心配だったまさやんの声も、本当によく出ている。
 再びSouthern Jumboを手にしたまさやんは、私が「今回聞けたらいいなぁ」と思っていた「僕と不良と校庭で」を演奏。この曲、発表当時はそれほどでもなかったのだが、聞くたびに思い入れが増していくのだ。
 まさやんが腰かけたままなので、続く「セロリ」で我々は、座ったままで両手を左右に振るという初体験もあった。
 今回はピアノパートが結構ある。再びエレピに移動したまさやんは、しっとりと「君と見てた空」「僕と君の最小公倍数」、そして珠玉のバラード「花火」を聞かせてくれた。
 再びストラトを手にしたまさやん。あれこれサンプリングしながら、カオスな音世界を作り上げ、不思議世界に生きる「ペンギン」を披露。続く「ステレオ」「I’m sorry」では、最前列で小さな女の子を抱っこして立ち上がり、リズムをとるお父さんが気になって仕方がなかった。
 ラストナンバーは「HOBO Walking」から「晴男」のメドレー。「晴男」は「東京に生まれてカープを愛してても」で、「ラララ…」は当然大合唱。私もしっかり歌わせてもらった。
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 アンコールでは、いつものように「ヤ・マ・ザ・キ・マ・サ・ヨ・シ」と誰かが始めるのだが、最近これによって盛り上がった気持ちが途切れるような気がするのは私だけだろうか? 感動して拍手したい時、あのリズムじゃ私の高ぶる気持ちと合致しないのだ。
 なんてことを思っているうちに、何やらマイクスタンドやら譜面台がステージ上手に設置され始める。「えっ?」これってどう考えても二人分である。ということは歌える誰かがゲスト出演? そういえば明日9日にはCharさんの広島公演もある。「誰だろう?」期待が高まる。
 水色のTシャツを着て登場のまさやん。やたらと笑顔である。嬉しくって仕方がないという感じだ。 「今日はゲストが来てくれています。広島というとこの人でしょう!BOOGIE HOUSEのマスター森永セイジ!」。大歓声の中、森永サン登場。「今日は酔ってないよ!うん、ビール2本だけ」と、まさやんと笑う。
 
二人のセッションはロバート・ジョンソンの「RAMBLING ON MY MIND」でスタート。ヴォーカルは森永さん。まさやんはバッキングに徹している感じでギターソロもほとんどが森永さん。でも、本当に終始笑顔がはじけていて、見ているこっちまで嬉しくなってくる。
 続く、「アレルギーの特効薬」でも、森永さんのスライドギターがさく裂! ブルースフレーバーたっぷりのヴァージョンとなっていた。もちろん、「WHAT'D I SAY」なんかも曲間に挿入され、大コールアンドレスポンス大会で会場も大いに盛り上がる。
 曲が終わると二人は固い握手と熱い抱擁。大歓声の中、バックステージに消えていく森永さんを笑顔で見送るまさやんの笑顔がまたよかった。
 そして、エレピに移動したまさやんは、静かに「One more time,One more chance」のイントロを奏で始める。静寂に包まれる会場。そして、心を打つ歌声。どうしてもこれを聞くと涙腺が緩んでしまう。もちろんギターもハープも本物だけど、まさやんはやっぱりシンガーなんだと実感する瞬間だ。そして、まさやんの他の歌ももちろん好きだけれど、やっぱりこの曲は特別だと思う。
 長い拍手の後、まさやんは「広島は原爆の被害を受けたという過去を持っていますが」と前置きし、本編で演奏した「花火」について語り始める。
 「祖父は特攻隊員の教官でして、教え子たちが特攻していくのを見るに見かねて、自分も出撃していったという。百田さんの小説「永遠の0(ゼロ)」の主人公と同じような事をやってまして。あの曲ができたのは、ちょうど今年のお盆の時期で、今考えると、おじいちゃんがお盆だから来ていて書かせたのかな、とかね…
」。
 ひょっとするとこの発言、真珠湾攻撃(12月8日)のこともあったのだろうが、平和実現に向けたメッセージを送り続けていたジョンのことを意識した発言だったのかもしれないと、後になって思った。
 Southern Jumboを抱え、ハープをホルダーにセットし、実にまさやんらしいい出で立ちで奏でる最後の曲は「ブランコ」である。「ヘイヘイヘイヘイ…」というフレーズが何度も繰り返され、静かにライブは幕を下ろした。
 
バックステージに消えていくまさやんの姿を見送りながら、私はとてもアタタカイ気持ちになっていた。
 やっぱりまさやんの魅力はライブ、それもOKSにある。待っていた甲斐があった!

 
よし、次は尾道公演だ。
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SET LIST

01.月明かりに照らされて
02.ドミノ
03.シングルマン
04.ぼくのオンリーワン
05.ルナちっく
06.Let's form a R&R Band
07.週末には食事をしよう
08.ツバメ
09.全部、君だった。
10.僕と不良と校庭で
11.セロリ
12.君と見てた空
13.僕と君の最小公倍数
14.花火
15.ペンギン
16.ステレオ
17.I'm sorry
18.HOBO Walking~晴男
encore
19.RAMBLING ON MY MIND
20.アレルギーの特効薬
21.One more time,One more chance
22.ブランコ


広島ALSOKホール
2010年12月8日(水)会場 午後6時 開演 午後6時30分
1階6列35番


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