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山崎まさよし ONE KNIGHT STAND TOUR 2010-2011 尾道市公会堂 12.12 [山崎まさよし]

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 尾道には年に数回は訪れている。昭和レトロな風情の商店街のアーケードや、海を眺めながら食べる「からさわ」のアイス、坂の途中にある茶屋「昇福亭」でゆっくりした時間を過ごしながら食べる八朔大福(食べ物ばっかし)、そしてたくさんの猫たちなど、どれも大好きなのだ。
 
そんな大好きな街・尾道で開催される「山崎まさよしONE KNIGHT STAND TOUR 2010-2011」。公演のある「尾道市公会堂」は、潮風も心地よい尾道水道に面した古いホール。実は私、20年ほど前にここのステージで歌ったことがある。あのNHKのど自慢で! 職場の仲間3人で、前日にあった予選を300組の中から突破して本番に出場し、サーカスの「アメリカンフィーリング」を歌ったのだ。ちなみにその時のゲストは細川たかしさんだった。

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 日曜日の公演ということもあってか、開場時間は午後5:00。それまでに、商店街のアーケードを散策し、尾道ラーメンを食べたり、海産珍味を販売するお店に寄って、ふりかけやつくだ煮を試食したりしながら過ごした。
 のど自慢で歌ったとはいえ、すでに20年前の記憶はかなり薄れており、公会堂に着くとその小ささにびっくり。もっと大きな会場だと記憶していたのだが、ロビーもこじんまりとしていて、中に入ると、それこそ街の映画館くらいの広さ。大きな会場だと記憶していたのは、やはり当時の私が緊張して委縮していたからなのかもしれない。
 ステージセットは、基本的に広島公演と同じ。ステンドグラス風の窓のようなセットが4つにエレクトリックピアノ、ギターが3本とアンプ。若干、PAシステムがステージ中央に寄せられ、コンパクトになった感じだ。今回は立ち見のお客さんもおられ、ライブが始まる前からホールは熱気に溢れている。また、ステージに向かって左側の最前列と中央通路の右端、中央最後列にそれぞれビデオカメラらしき機材がセットされており、どうやらこの公演は映像として記録されるようだ。
 開演時間は午後5:30。会場に流れていたブルージーなジャズの音量が少しずつ大きくなり、客電が落とされると、ひときわ大きな歓声の中、いつものようにステージ下手からデニムを身にまとって登場するまさやん。ブルーの照明の下、サザンジャンボを手にし、ハープホルダーをかけブルースハープをセット。指慣らし的にフレットに指を這わせた後、静かに曲をスタートさせる。
 オープニングナンバーは「月明かりに照らされて」である。イントロで何の曲かがわかると、待ってましたとばかりに大きな拍手。みなさん座ったままだが熱気が伝わってくる。とてもいい感じだ。客席には“手振り(歌振り?)”をしている女性も多い。初めてまさやんのライブに来た時には、周りのみんながこの“手振り”をやっていて圧倒されたが、私がこの“手振り”を覚え、若干の恥ずかしさを覚えながらもライブで実践できるようになった頃には、“手振り”をする人が少なくなってきたという、寂しさがあった。しかし、今日は結構たくさん手振りをする人がいてちょっと嬉しい。

 サンプラーを駆使した、アップテンポな2曲目の「ドミノ」でやっぱり全員起立。続く「シングルマン」の「♪ぁあ~」では大歓声だ。OKSTでは、まさやんの歌がきちんと聞けるのが嬉しい。そして、まさやんの声が艶やかで張りがあるのがさらに嬉しい。
 「どうも、山崎まさよしです。」
 ちょっと声が上ずっている? 「結婚おめでとー」「15周年おめでとー」の声に、「…おめでとうございます。今年は最初からめでたいことが続きまして」と、冷静に対応。
 「尾道でございます。尾道は…山口よりも福山に近いんですかね? 今日、午前中はぶらぶらとしてですね。映画の街ということで、私も撮影でむこうしま…(「むかいしま~」の声に)…え~むかいしま(向島)にですね、行きました」。
 「船に乗って行ったんですが、あれって人が集まらないと出発しないんですね(笑)。びっくりです。一人100円で、乗ってる時間はわずか3分くらいという…」 
 「尾道は、本当に坂が多いですね。心臓に悪いです。もう、ハァハァ言ってました(笑)。尾道の人は足腰が強いんですね。映画「転校生」のロケ地にも行きましたよ。神社の階段から転げ落ちるヤツ…ってあれ、ものすごい急な石段で、ようここから転げ落ちたなぁって。普通死んじゃいますよ(笑)。私もちょっと落ちてみたんですが(笑)。やってみた人いますか?」

 「たぶん、尾道は初めてなんですが、海が近くて、すごく趣のある街ですね。防府も海が近いんですが、横浜も海が近くてですね、私にはジャストミートな場所ですね」。
 などといつになく饒舌に話していると突然、「それでは最後の曲となりました。」などとボケをかまし、「まだ3曲しかやっとらん」と自分でツッコミを入れる(笑)。
 ちょっとシャンソンでも始まりそうなフレーズをまさやんが弾いたので、「えっ?ふたりでPARISに~かな?」なんて思っていると、「ぼくのオンリーワン」がスタート。なるほどこの曲もちょっとそんな感じですね。
 ちょっと乱暴に「ぶんばかぶかぶか(?)」と声をサンプリングして、「ルナちっく」。見せ場の「チュルルチュチュチュ」は、最初の「チュ」がうまくサンプリングされていなくて、ちょっぴり失敗?
 
ここで、サンプラーの逆再生機能を使って、「IAKURETTAGAIROM=盛り上がってるか~い」、と笑わせる。「尾道~盛り上がってるか~い!」と先ほど話題の「転校生」も逆再生でやった様な気が?
 この後、下手に設置されたエレピに移動して、軽快な「Let’s form a R&R band」。ほんとにピアノ弾く姿がサマになってる。そして、ハープホルダーにブルースハープをセットして「週末には食事をしよう」。オリジナルよりもゆっくりと、ひとつひとつの言葉を絞り出すように歌うブルーズ。こんなアレンジで演奏されると、やっぱり15年というミュージシャンとしての確かな歩みを感じる。
 再び中央に戻り、ストゥールに腰かけ、ストラトを手にして爪弾くのは、「ツバメ」のイントロ。まさやんのヴォーカルにはリバーブ系のエフェクトが浅く掛けられ、「そっち」にいる誰かを思う切なさが増す。ふと、続いて演奏された「全部、君だった。」は、「ツバメ」の続編?なんて思ってしまった。
 今回のライブ、まさやんが丁寧に演奏し、丁寧に歌おうとしているのが本当によくわかる。私たちがOKSTを待ち焦がれていたのは、このまさやんが聴きたかったからなのだ。

 「船に乗った時に、高校生に声をかけられまして、塾に行く途中だったらしいんですけれども、今夜、姉とライブ行きますって言ってましたが、来てるんかな?」
 「尾道の海は夕焼けがとてもきれいで、やっぱり防府と似てますね。港にクレーンがあるでしょ、こっちは綺麗にライトアップされていましたが、防府にもあって、私はそこでバイトしてまして、安全靴とヘルメットを持ってですね…。そんな尾道に合うかなと思いまして、急遽、やることにしました…「最後の海」」。
 たぶん本人は、以前広島のライブで、「この曲は尾道がモチーフになってる」なんて言った事は忘れているに違いない。防府のライブでは「富海」と言ってたし(笑)。
 
そのまま座ったままでの「セロリ」が終わると、再びエレピに移動して、ゆっくりと「君と見てた空」。こういったアレンジだと、ほんとに歌がちゃんと伝わる。「僕と君のの最小公倍数」に続いて演奏された今夜の「花火」も、鳥肌が立つほど気持ちの伝わる歌だった。
 マイクスタンドの高さを調節し、再び中央でストラトを手にしたまさやん。ひとりハードロックヴァージョン(勝手に名付けました)の「ペンギン」を披露。もう、エレキギター弾きまくりで、このあたりは前回のツアーを思い起こさせる。
 サザンジャンボに持ち替えての「ステレオ」は、何やらサンプリングにえらく手間取って、見切り発車してしまいまいましたね。でも、そんなことはお構いなく客席は大盛り上がり大会。続く「I’m sorry」でも興奮のるつぼ。時々ぐるっと客席を見渡すと、みんな笑顔、笑顔、笑顔。まさやんの音楽に酔いながらリズムをとる人たちの姿を見るのは本当に楽しい。

 本篇ラストはエフェクトを効かせたジャーン!というサザンジャンボの音から静かに始まるアレンジがいい「HOBO Walking」。メドレーで演奏される「晴男」では「尾道ぃ~!いいとっこっろぉ~でぇ~す」と絶叫。「わぁ~」と大歓声で答えるお客さん。そのまま「ラララ…」&突き上げた腕を左右に振る手振りで、まさやんと一体となってエンディングへ! 私も20数年ぶりに尾道市公会堂で大声で歌わせていただきました。

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 歓声と拍手が続き、笑顔のまさやんがステージに戻ってくる。今夜は大きな星マークのついたTシャツだ。サザンジャンボを肩にかけ、ハープホルダーをセットして「アレルギーの特効薬」がスタート! 熱い演奏だ! こちらもファイティングポーズ(?)を決めたり、大声で「Yeah!」とか「Na Na Na Na Na ~」と叫んだりで応戦! まさやんはギターの弦を切ってしまうほどの熱演だった。
 そして、静かに始められる荘厳な「One more time,One more chance」。イントロが奏でられた瞬間、大きな拍手がおこる。この自然な尾道のお客さんの反応がすごくいいと思う。それにしても、まさやんの声の力が圧倒的だ。この人の歌がすごいのだ。でも、OKST2005頃の鬼気迫るような歌い方ではなく、長い年月をかけてろ過された湧水のような感じとでもいうか…とにかく素晴らしい。一週間のうちに2回もこの曲を生で聴くことができるなんて…。
 ピアノの最後の一音を聞き届けると、湧き上がるような大きな拍手。それはしばらく続いた。

 先ほど弦の切れたサザンジャンボを受け取ったまさやん。チューニングを確かめながら、「尾道にはあんまりPOPな歌手は来ないんですかね? 私はPOPではなく、泥臭い感じですが、このようにギター一本、身軽なので、また尾道に来たいと思います」。
 ラストナンバーは「ブランコ」である。熱い会場をクールダウンさせるかのように、静かにやさしく奏でられるギター。語りかけるような歌声。私の2010年の「まさやんライブ参戦」も今夜が最後。ちょっと寂しいが、来年3月の伯方で、このライブがどんなふうに進化しているか楽しみでもある。
 サザンジャンボを肩から下ろし、笑顔でステージを後にするまさやん。鳴りやまない拍手と歓声。ライブハウス尾道市公会堂でのライブは、一体感のあるとっても素晴らしいライブだった。

 SET LIST
01.  
月明かりに照らされて
02.   ドミノ
03.  
シングルマン
04.  
ぼくのオンリーワン
05.  
ルナちっく
06.  
Let’s form a R&R band
07.  
週末には食事をしよう
08.  
ツバメ
09.  
全部、君だった。
10.  
最後の海
11.  
セロリ
12.  
君と見てた空
13.  
僕と君の最小公倍数
14.  
花火
15.  
ペンギン
16.  
ステレオ
17.  
I’m sorry
18.   HOBO Walking
~晴男

Encore
19.  
アレルギーの特効薬
20.  
One more time,One more chance
21.   ブランコ
 

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尾道市公会堂
2010年12月12日(日) 午後5:00会場 午後5:30開演
H列 3番


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コメント 2

りす蔵

こんにちわ。詳しいレポ、ありがとうございます。
またあの尾道の感動がよみがえってきました。
最後の海エピソードは、まさやんの頭の中で全部一緒になってるんですかね?(笑)
あの雰囲気はほんとうによかった。ちょうど、しこちゅーがあんな感じなんですよ。もっとゆるいですけど(笑)jiriさんも来年はぜひ奥様と。
のど自慢に出場されたんですか?すごいですね!サーカスなんて難しいじゃないですか~。歌がお上手なんですね。


by りす蔵 (2010-12-19 14:42) 

jiri

りす蔵さん、ほんと尾道よかったですね。しこちゅーはあんな感じなんですか。毎年行きたいと思っているんですが、あの日に職場のイヴェントが設定されてて、どうしても行けないのです(涙)。
尾道市公会堂は、のど自慢で出場した時のイメージとずいぶん違っていてビックリしました。もっと大きなホールのように記憶していたので。
by jiri (2010-12-20 23:51) 

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